韓国の申源湜国防相は、北朝鮮・寧辺で建設されている実験用の軽水炉について、来年夏ごろには正常稼働するとの見方を示しました。

北朝鮮の寧辺で建設されている軽水炉をめぐっては、IAEA=国際原子力機関が、今年10月から試験運転が行われているとの見方を示していました。

これについて韓国の申国防相は、その数か月前の今年の夏ごろには寧辺の軽水炉が試験的に稼働したことを把握していたとしたうえで、来年夏ごろには正常稼働するとの見通しを明らかにしました。

核弾頭の増産に使われるのではとの懸念に関し、申国防相は「軽水炉でプルトニウムを生産し、核兵器を作った国はない」としていますが、水素爆弾で用いられるトリチウムの生産などに使われる可能性も排除できないため、注視する考えです。