千葉県内の高校で開かれている「居場所カフェ」

学校や家庭で悩みなどを抱える生徒が、学校内で地域の人たちと交流できるようにすることを目的に、毎月1回程度開催されています。

2023年度は千葉県内の10校以上で開かれ、今回は千葉市内にある通信制の私立「飛鳥未来高校」を取材しました。飛鳥未来高校は通信制ではありますが、生徒が自由に登校も出来ます。

学校や家庭で悩みを抱える生徒が地域の人たちと交流

千葉県内で居場所カフェを立ち上げたのは、NPO法人「ハイティーンズサポートちば」で、吉永馨理事長が中心となって運営しています。

吉永さんは現在70歳で、もともとは学校の教員。教員から退いた後に「子どもたちに何が出来るだろう?」という思いから、まずは貧困対策として、食品の配布を始めたということです。

そして、食品の配布から活動を広げて「居場所カフェ」を作りました。その意図について、吉永さんは次のように話します。

NPO法人「ハイティーンズサポートちば」吉永馨理事長
「食品配布や、子どもたちの相談窓口など、あらゆる要素がカフェに通じるものがあるということで始めました。飛鳥未来高校の場合は、教室の壁を取って広くして、大体100名ぐらいの生徒が集まっています。連続して来る子もいるんですが、きょう初めて来た子や、2回目の子など、バラバラです。1つは、まっすぐ帰るのではなく、寄る場所があるということ。これが大事かなと思います

飛鳥未来高校での居場所カフェの開催は4回目で、NPO法人「ハイティーンズサポートちば」のほか、地元の大学生やボランティアの方が運営しています。

カフェには、カップ麺が100個近く平積みにされていて、ホットプレートで温めたチキンナゲットやソーセージを提供したり、千葉市と連携しているコンビニから支給されたペンなどの日用品も、自由に持ち帰れるようになっていました。

また、生徒が飲んだり食べたりできるように、テーブルやイスも用意されていて、お茶を飲みながら話に花を咲かせていました。