1台のブレーキで…渋滞発生の瞬間

東京大学西成研究室で行った実験では、12台の車列の先頭の車がほんの少しブレーキを踏んだだけで、後続車が次々に減速。
最後尾の車が最終的には停まってしまう様子が分かります。
これがまさしく渋滞発生の瞬間です。

コメンテーター 高橋みなみ:
前の人が軽くブレーキを踏んでいるだけで、後ろにはすごく影響が出るという。なんかちょっと心理戦ですね。

恵俊彰:
実験だと自分がトップだってわかりやすいですけど、車の運転は自分がトップだってわからないじゃないですか。前にもずっと車があるから、「自分がブレーキ踏んだくらいで」と思っちゃう。

弁護士 八代英輝:
2番目3番目の人がすごく大事で、ちゃんと車間距離をあけていれば、トップの人がブレーキ踏んだときに自分が踏まなくて済むんですよね。

車間距離40メートルが渋滞回避の「貯金」に

渋滞回避に重要なのが「車間距離」。
目安は「40メートル」です。

高速道路のレーンを区切る区画線は
「白線」・・・8メートル
「空白部分」・・・12メートル

前の車から「白線」+「空白部分」のセットを2つ分あけることで40メートルの車間距離をとることができます

西成教授:
これを意識していただければ。前の車が減速しても後ろの車に影響が少ない車間距離を保つことが大事です。

車間距離40メートルは「渋滞を回避するための貯金」と言えるかもしれません。

(ひるおび 2023年12月27日放送より)