実践リポート いまのテレビで「Wii」も遊べるのか

現在、外部入力の主流はHDMIケーブルでの接続。変換アダプターを買えば、「RCA入力ないよ問題」は解決できます。「◯◯(ゲーム機名) HDMI」でネット検索すると、HDMI接続のための変換アダプター(コンバーター)が各ゲーム機ごと表示され、500円台から3,000円程度で入手可能です。中には1万円近くの価格で販売されているものもありました。家電量販店などでも売っています。

私は「Wii」のHDMI変換アダプターとHDMIケーブルのセットを899円で購入しました。取扱説明書もなく、かなりストイックな包装で届いたので品質に不安がよぎります。わずか30秒でセット完了。

変換アダプターを「Wii」本体後方の端子に、そこにHDMIケーブルを接続。もう片方をテレビに差して電源を入れると、すぐに懐かしい画面が映りました。ミッションクリアー!とても簡単に再びゲームを遊び始めることができました。

「プレステ2」は映し出すことに苦戦…

「Wii」よりさかのぼることさらに6年の2000年に発売されたのが「プレイステーション2」。この年の大ヒット曲といえば、サザンオールスターズの『TSUNAMI』。埃だらけのケーブルを拭きながら、脳裏に懐かしいフレーズがよみがえります。

「♪風に戸惑う弱気な僕」

「Wii」接続ですっかり自信をつけた強気な私は、上機嫌でプレステ2専用の変換アダプターを取り出しました。こちらはネットで1,306円で購入したものです。HDMIケーブルは別売りで2mのものを826円で購入。そうそう、HDMIケーブルは少し長めがおすすめです。近年のテレビは大型化が進んでいて、プレーヤーとの距離が近いと画面が大きすぎて見づらくなります。テレビとゲーム機との距離を離すことができる2m以上のケーブルが快適プレーに欠かせません。

「Wii」同様に本体の端子に変換アダプターを取り付けてHDMIケーブルでテレビとつなぐと…。画面は真っ黒で、なんと、入力信号がないという返事がテレビから。(まったく表示が出ないケースもあるそうです)差し込みが甘いのかとぐいぐいと押し込んでみますが、あまりにも反応がありません。なぜなんだ!

取扱説明書をあらためて読むと「以前、『プレステ2』をD端子やS端子でプレーしていた場合には、再度システム設定でコンポーネント映像出力を『RGBからY Cb/Pb Cr/Pr』 に変更する必要があります」と。

「いや、そのシステム設定の画面さえ出てこないから苦労しているんだよ…。手探りでどうやって設定する?」とぼやく私。

かなり難題かと思われましたが。このテレビとの格闘を早々にあきらめた私は、隣の部屋に放置してあったRCA端子があるテレビにゲーム機を一旦つないで、システム設定画面を出しました。そして、本体の設定を変更してから、あらためてリビングのテレビに本体をつなぎ直して、電源をオン。すると、いとも簡単にホーム画面が映りました。所要時間は10分。

しかし、RCA端子のある古いテレビを残している方ばかりではないでしょう。これでは多くの“「プレステ2」難民”が出てしまいます。