じっと立っているだけでも…

<奈良女子大学工学部 佐藤克成准教授>
「では、いきます」
<山口駿平記者>
「う、なるほど…」

腹筋が振動するような痛みでした。

<佐藤准教授>
「次に40%です」
<山口記者>
「痛い!いたたた」

最後に、強度80%。

<山口記者>
「いたたたたた」

痛みの中で立ち上がってみたところ、じっと立っているだけでもしんどいのです。私が悶絶した強度80%のこの痛みは、女性の半分以上の人が日頃、感じている痛み。これを超える100%の痛みも、5人に1人ほどが感じているということです。

<奈良女子大学工学部 佐藤克成准教授>
「女性の方が体験されると淡々と『はい、痛い痛い』というように平然と体験されるんですね。そういう意味で女性は普段からこの痛みを感じているという印象は受けます」

この状態で家事や仕事をしてみましたが、とても耐えられませんでした。生理の辛さとは「男性が体験すると悶絶するほどの痛み」が私としての回答です。

次に、街の女性に「生理痛で辛い時、男性に何をしてほしいか」とアンケートしました。

▼温かい水や甘いものを持ってきてほしい、
▼出血があること自体の面倒臭さを知ってほしい、
▼黙って何もしないでほしい、といった声が聞かれました。

今回、私は生理の症状のうち、腹痛のみを体験しましたが、ほかにも「頭痛」や「イライラ」など、その種類や重さは千差万別です。産婦人科医の木村聡医師は「男性が女性にとって生理とはつらいものと理解して、『何をしてほしいのか?』 『何をされたくないのか?』についてしっかりとコミュニケーションをとり、一緒に考えることが大事。ただ、『話したくない』という人もいるので慎重な対話が求められます」と話しました。