【ダイハツ工業 不正概要と原因・真因】

自動車の安全性を確認するための試験を正しく行わず、不正なデータを用いて国の認証を取得していたことが今春明らかになり、今月20日、第三者委員会の調査で、不正は新たに25の試験項目で174あったことが判明。古いものは1989年から確認されていた。ダイハツは全車種の出荷停止を決定、生活に密接に関わる「自動車」企業の大規模不正は、世間に衝撃を与えている。
不正行為の原因について、第三者委員会は、①過度に短期な開発スケジュールによる現場従業員への極度なプレッシャー、②現場任せで管理職が関与しない態勢、③業務のチェック体制の不備、などを指摘。さらに「真因」として、(1)不正対応の措置を講ずることなく短期開発を推進した経営の問題、(2)ダイハツの開発部門の組織風土の問題を挙げている。


















