12月19日、東京地検特捜部が強制捜査に入った自民党・二階派をまとめる二階俊博元幹事長。当選13回、現職の国会議員では最高齢の84歳と、まさに政界の重鎮。なぜこれほどまでに支持されているのか?国会議員時代、二階派に所属していた佐藤ゆかりさんが、二階氏の人柄や、求心力について語りました。また自民全体の裏金疑惑について、使い道として考えられるのは?との質問に対して佐藤さんは「例えば自民党総裁選ではお金が動く。私自身、ある特定の候補者から封筒を差し出されたことがあります」と明かしました。
――二階派のトップ、二階俊博元幹事長とは、どのような方でしょうか。
(佐藤ゆかり氏)中国などに大軍団を連れて視察に行くのが【二階さんスタイル】と言われてるんですね。200人くらいの中小企業の社長らを連れて、中国やロシアを視察して、要人に会わせたりする。二階さんは「徹底的にやるときはやりきる」そういう強さもあると思うんです。

(政治ジャーナリスト 武田一顕氏)二階俊博さんは、1983年初当選で、良くも悪くも田中角栄時代の人です。人情味があって、でも一方で利益誘導。高速道路とか、和歌山が日本で一番パンダが多いとか、中国と折衝して、それはいいことかもしれないけれど、そういうのを持ってくる。また幹事長時代の5年間で、今問題になっている政策活動費が、二階さんのところに約50億円行っているとされていて、そういう点でやっぱり一定の批判があるのは間違いないです。