8日午前、安倍元総理が奈良県で遊説中に銃撃され死亡しました。
長崎県内でも驚きの声のほか、15年前の市長銃撃事件と重ねる声も聞かれました。
市民「え?今日ですか。知らなかったです」
8日午前11時半ごろ、奈良市内で選挙応援の演説をしていた安倍元総理が男に手製の銃で撃たれる事件が発生しました。
安倍元総理は左胸や首などを撃たれたとみられ、心肺停止の状態で搬送されましたが、午後5時45分ごろ死亡が発表されました。
選挙期間中に元総理大臣が銃撃されるという前代未聞の事件に街の声は──

市民「びっくりしてます」
市民「まず銃を使うっていうところが怖いですね」
市民「時代が不安定なのかもしれないけど」

2007年、長崎市でも当時の伊藤 一長 長崎市長が選挙期間中に暴力団幹部に拳銃で撃たれ死亡する事件があり、町では今回の事件と重なるといった声も聞かれました。

市民「伊藤一長さんの時とかニュースはそればかりでしたね。どういう人がそういうことをしたのか。背景が何なんだろう」
市民「暴力は絶対だめだよね。力で現状を変えるのはね」
長崎市の田上市長も15年前と同じ悲劇が繰り返されたことに憤りをあらわにしました。

田上 富久 長崎市長:
「伊藤前市長が暴漢に襲われた時の記憶がよみがえりました。またこういったことが繰り返されるということに対して、非常に憤りを感じますし、怒りとともに悔しさも感じています」
「毎年、平和祈念式典に参列をしていただいていましたので、少なくとも毎年一度は総理在任中はお会いしました。被爆者の皆さんとお話をする時間だったり、記者会見であったり、国政全体を担うという重責を背負われて、対応を真摯にされていたと思います。」

また、大石 賢吾 長崎県知事も「民主主義の根幹である選挙の期間中に力で言論を封殺する行為は自由と民主主義に対する暴挙であり、断じて許されるものではありません」とコメントしています。