自分の使命は「地球を救うこと」
母親は「なんで、なんでという知りたがり屋さんだった」と幼いころのまろくんを振り返る。よくおしゃべりをして、話を聞いてあげるのが大変だったとも。それでもわが子の話に耳を傾け、興味に応えてきた。

いつでも実験できる自宅の勉強部屋は立派なキッズラボに改装。毎回科学講座が終わった後、親子一緒に発想を膨らませ、学んだことをまとめている。コンテストに向けて家族は熱心にサポートした。受賞は家族の最高の思い出になったという。

母親は「自分の子どもの頃にしたかったことを、いま一緒に体験している感じです。これからもたくさんの人を楽しませてくれる大人になってほしい」と目を細める。
加世田代表は「自由研究の歴史は大正時代までさかのぼり、100年にわたり継続している。最近は社会での課題解決能力を養うSTEAM教育などの形で重要視されている」と語り、時代が変わっても『疑問を持つ』、『解決方法を考える』などの力は、どの分野でも役立つという。
「うちらぼ」には学校に馴染めない子どもがつながることも多いが、講座の時は目が輝き、いきいきと学ぶ姿が見られるという。
まろくん:
「横浜で公開されている実物大の動くガンダムを見て、ああいうのを作りたいと思っていたけど、科学に興味を持ち始め、今は地球を救うエンジニアを目指している。貧困、温暖化、経済問題、感染症ウイルスなど多くの課題に対してまずは科学からアプローチしていきたい。最終的には医療にもつながる道もあるかもしれない」
自分の使命は「地球を救うこと」と意気込むまろくん。夢は科学エンジニアということで、世界の様々な課題を解決してもらいたい。