世界でここだけ?ブルー系「大輪」のシクラメン

根本さんは、日本一を決める全国花き品評会で、史上初めて最高賞の「農林水産大臣賞」を5年連続で受賞、あわせて9回受賞しています。26年前からシクラメンの栽培を始め、今ではなんと40種類1万鉢以上ものシクラメンを育てています。

「ボリューム」、「花持ち」、「バランスの良い株姿」。三拍子揃ったシクラメンは芸術品ともいえる仕上がり。毎年これだけのものを作れる秘訣は「手間を惜しまずつくる」ことだといいます。

根本さん「お盆前から葉組み作業といい、シクラメンの中心をあけて、そこに光が入るように作業する。それを何度も何度も出荷まで続けてやっていく。その手間が大変かかる。」

大輪系で毎年人気なのは、定番の赤とピンク。最近ではブルー系の珍しい品種も人気があるそうです。

小湊アナ「全国的にも珍しいですよね?」
根本さん「ブルー系は結構市場に出ているが、ミニシクラメンがほとんどで、大輪系のシクラメンはうちだけなんです。世界でもうちだけです。」

赤のシクラメンを栽培している時に突然変異でできたブルー系のシクラメン。4年間かけて何度も交配を繰り返し、今シーズンから販売を始めました。

根本さん「東京あたりのお店で売ると、1万5000円から2万円はする。」
小湊アナ「それだけ貴重ということですよね。」

根本さんが思う、シクラメンの魅力とは…。

根本さん「じっくりと手をかけて作り上げる。手をかければかけるほど花は応えてくれる。やりがいのある花ですね。」

自宅に飾るのはもちろん、贈り物としても人気のあるシクラメン。クリスマス、そしてお正月、一年の締めくくりを、シクラメンの花と香りで華やかに飾れば明るい新年を迎えられそうです。

冬に咲くシクラメンは、日照時間がポイントです。全国的には愛知や千葉での生産が多く、東北では厳しいのかと思いきや、福島県浜通りの日照時間は千葉や愛知と変わりなく、さらに県南地方でも栽培が盛んです。