大分県の別府市と由布市にまたがる鶴見岳・伽藍岳で、8日未明から火山性地震が多発していて、福岡管区気象台は噴火警戒レベルを初めて「2」に引き上げました。
(JNN取材団・武藤繁)「噴火警戒レベルが2に引き上げられた伽藍岳上空です。現在は煙が出ています」
福岡管区気象台によりますと、伽藍岳では8日午前2時頃から火山性地震が多発していて、午前11時までに91回発生しています。これを受け気象台は鶴見岳・伽藍岳の噴火警戒レベルを「1」から火口周辺への立ち入りを規制する「2」に引き上げました。鶴見岳・伽藍岳の噴火警戒レベル引き上げは2016年の運用開始以降初めてです。
伽藍岳では火口の概ね1キロの範囲で噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石や火砕流に警戒が必要です。これまでのところ、噴煙の状況や地殻変動には特段の変化はないということです。
(高橋宏明記者)「こちらの由布市の登山口では入り口が封鎖されていて奥では入山を規制する掲示板が設置されています」
噴火警戒レベルの引き上げを受け由布市と別府市は、伽藍岳の登山口を封鎖するなど入山規制としました。また由布市にある県道616号・塚原天間線の一部区間が全面通行止めとなっています。
近くの乗馬クラブクレイン湯布院の宮城島領さんは「平日で来場者が20~30人いらっしゃるので影響が出そうですね。自然の力のことなので仕方ない」と話しています。
また、気象庁機動調査班の2人が伽藍岳に入り、噴煙の状況など詳細を調べています。
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