年末年始のホテルが高い 価格は今後も上がり続ける可能性
藤森祥平キャスター:
年末年始どうしようという皆さん、ご覧いただきたい最新のデータです。

▼年末年始のホテルの宿泊料金
(2018年との比較 12月29日から1月3日、4名1部屋1泊)
東京23区 4万4071円→6万9195円
箱根町 13万38円→20万1727円
京都市 5万2240円→7万1177円
沖縄県 7万542円→8万3266円
東京も京都も沖縄も軒並み上がっています。箱根が2018年の平均で13万は高いなと思うんですけれども、1泊20万。箱根が遠い…
小川彩佳キャスター:
いやあ、年末年始ぐらいはパーっとしたいんですけどね。これでは…という方は多いかと思います。なんでこんなに高くなっているんですか?
23ジャーナリスト 片山薫 記者:
箱根もそうなんですけれども、やっぱりインバウンドは大きいですね。円安の中で外国人客にとっては比較的安く見えるので、その分相場を押し上げているというのがひとつ。

もう一つ、深刻な問題が人手不足です。結局ホテルで働く人がいないので、ゴールデンウィークのときに人手不足ですごく困っていた軽井沢のホテルに聞くと、「この冬はさらに厳しくなっている」と。さすがに年末年始は何とか開けようとしているんだけれども、12月、場合によっては人手がないので、半分しか部屋が開けられない、営業できないと。それを補うためには部屋の単価を上げて何とか売り上げを保っているという状態なので、宿泊費高騰は続くんじゃないかと言われています。
小川キャスター:
インバウンドの方がいらっしゃるから、この価格でも入っていくっていうことですよね。
片山記者:
価格を上げても大丈夫だってこともありますね。
小川キャスター:
ただ、人手不足が原因となりますと、これはなかなか簡単に解消するものでもありませんから、簡単に価格も変わらないということになりますよね。
TBSスペシャルコメンテーター 星浩 氏:
今、政府はある程度物価が上がるのはしょうがないっていう政策をとってますからね。しかし、その分それを超える賃上げをするんだっていうのが岸田総理の約束なんですけれども、現実にはその賃上げは起きていないんです。結果的に何が起きてるかっていうと、価格の高いところに泊まれる富裕層と、そうじゃない一般の人たちということで、明らかに格差、二極化が起きてますよね。
小川キャスター:
今後、このホテル価格も含めてどうなっていくのでしょうか?
片山記者:
残念ながら、上がり続けるというふうに見た方がいいかなと思います。というのも、一つはインバウンド客の全部が回復しているわけじゃなくて、コロナ前のメインは中国の人だった。その中国の方の回復率って実は35%なんです。これからもどんどんインバウンドは来るので、そうすると価格が下がったり落ち着いたりってことはないかなと思います。
もう一つは、人手不足も日本経済全体の問題で簡単には解消しないので、上がり続けるんじゃないかとみんな言っています。














