中学生たちが、地元で行われた治水事業などを学ぶバスツアーが、宮崎県延岡市で行われました。
これは、国土交通省延岡河川国道事務所が、水害や土砂災害を防ぐ事業を理解してもらおうと初めて行ったものです。

ツアーでは、五ヶ瀬川流域に住む中学生たちが、河川が増水した時に農地に水を流し被害を減らす「霞堤」や五ヶ瀬川と大瀬川を分離する「隔流堤」など、地元の治水施設を見学しました。

五ヶ瀬川水系では、河川の氾濫が数多く発生していて、このうち延岡市では、大正末期から昭和初期に堤防に畳を差し込み一時的に堤防をかさ上げする「畳堤」と呼ばれる治水施設が設けられています。

(参加した中学生)「こうやって本物を見てみると、勉強したところと違うところもあったので生で見られて良かったです」

「自分たちがどのようなことをすればこの地域の災害の対策ができるかなどを考えていきたいと思いました」

国土交通省では、こうした取り組みを通して治水事業をPRしていきたいとしています。