普天間基地の名護市辺野古への移設に向け、土砂投入が始まってから12月14日で5年です。埋め立てを進めるために国が様々な手立てを講じる中、辺野古の海はどう変化したのか振り返ります。

埋め立てられた土砂は東京ドームおよそ2.5個分

抗議する人々
「工事をやめろー」

大型トラックが出入りする、キャンプシュワブのゲート前。土砂投入から5年を迎えたきょうも、埋め立てを止めようと市民が声をあげました。

抗議する市民
「阻止できないでしょ頑張らんと自分たちがね。どうするの、あんなお金かけてさ、埋めてさ、もったいないでしょ」

「平和で、明るい、安心安全な社会であってほしいと。これが子や孫への思いです」

陸地からは見えないフェンスのその奥では、きょうも工事が進められています。

片野キャスター
「キャンプシュワブ南側、辺野古側の沿岸です。まだ工事は続いていますが、埋め立てに必要な土砂の99.5%以上が投入されました。埋め立てかさ上げ工事がほぼ完了しています」

5年前、護岸で仕切られたものの、海水を湛え辛うじて姿をとどめていた海は、今やみる影もなく陸地と化しました。

沖縄防衛局によると、ことし10月までに投じられた土砂の量は、辺野古側で318万立方メートル。東京ドームおよそ2.5個分の土砂にあたります。

土砂を入れられ、姿を変えた辺野古の海。変化は海面だけではありません。