死にかける移植されたサンゴ 

国は工事を進めるため、埋め立て予定海域に生息するサンゴを移植。これまでにおよそ4万群体が別の場所に移されています。移植されたサンゴを確認すると、ほとんど白化し、死にかけています。サンゴの移植には適さない海藻が生い茂る場所に移されていました。

国が申請した設計変更を県が承認していないため、工事が止まった大浦湾。ここにも移植予定のサンゴが生息していますが、ことし10月、工事の環境への影響を評価し助言する、国の第三者委員会は「移植しなくても一部の工事は進めてよい」と判断しました。

県に代わって国が工事を承認する「代執行」に向けた裁判の判決次第では、国は速やかに大浦湾側の工事を再開する方針です。

抗議する市民
「政府の趣旨に沿った形で県民に寄り添っていない。客観的な目をもっていない、そういう委員会ですよ」

「国の意向によって一方的に造られる軍事基地を止めないといけない、絶対止めないといけない」

「本当に無駄な工事だと思いますよ。自然を破壊するし、貴重なジュゴン、サンゴもだめになるし。そういう意味では許せない」

沖縄の声は土砂とともに海に葬られてしまうのか。裁判の判決は来週20日に言い渡され、辺野古をめぐる県と国の攻防は山場を迎えます。