■エディー・ジョーンズ日本代表ヘッドコーチ就任記者会見(14日、東京・新宿区 ジャパンスポーツオリンピックスクウェア)
ラグビー日本代表ヘッドコーチ(HC)に就任することが決まったエディー・ジョーンズ氏(63)が14日、都内で会見を行い「目指すは超速ラグビー」と意気込みを語った。契約期間は24年1月1日から27年W杯オーストラリア大会後まで。日本代表HCとしては15年以来9年ぶり2度目の指揮となる。
会見場にグレーのスーツ姿で現れたエディー氏。冒頭「よろしくお願いします」と日本語で話した後、「2015年以来さらに強くなっている日本代表を監督できることをとてもうれしく思っている。日本ラグビーのレベルは上がっているし、国民に愛されるチームにも育ってきていると思う」と話し、今後の指針としては「より速いラグビー。超速のラグビーを目指す」と語った。
エディー氏が言う「速いラグビー」については、「ラグビーは勢いの必要なスポーツ。相手よりもはやく動く、はやく反応する。どんな場面であっても素早いプレーができるようになることが重要」と語り、「はやく考えて、はやく決断ができることも重要。選手一人一人のアクションだけでなく、考える力、いわゆる”ラグビー脳”も活性化させたい」と話した。
現時点で日本代表に招集したい選手はいるかとの質問に対し、具体名は出さなかったものの、「リーグワンにはポテンシャルの高い選手が多い。大学ラグビーもフィジカルの強い選手が多いし、ラグビーに臨む態度も素晴らしい。そういった選手たちをよく観察して日本代表を育てていきたいし、日本人の選手を増やしたいと思っている」とビジョンを語った。
今年のW杯フランス大会。日本代表は”史上初のベスト4”を目標に挑んだが、2勝2敗で1次リーグ敗退となった。9年ぶりに復帰するエディー氏は、2027年W杯オーストラリア大会に関して「まずはベスト8が目標」と話した。
◆エディー・ジョーンズ◆
1960年1月30日、オーストラリア・タスマニア州生まれの63歳。父親はオーストラリア人、母親は広島生まれの日系2世。妻は日本人。95年に来日し、東海大コーチ、サントリー(現東京SG)のヘッドコーチなどを歴任。W杯ではオーストラリア代表監督として03年大会準優勝。07年大会は南アフリカのアドバイザー、12年に日本代表HCに就任し、15年W杯で3勝。同年11月からイングランド代表監督に就き、19年W杯準優勝。23年1月にオーストラリア代表監督に再任されたが、同年W杯は同国初の1次リーグ敗退となり、11月に契約解除された。














