自民党ダメでも政権交代しない 日本の現状は「堕落した民主主義」

――でも国民の中には、安倍政権時代にあったこと、例えば『統一教会との問題』『アベノミクスという経済対策』、今の不景気とかを考えると、そこへ不満を持っている国民の声があるのも確かですよね?
(武田氏)「それは自民党全体への不信ですよね。だから自民党は駄目だってなるんなら、他の政党に、というのが民主主義の国ですが、日本の場合はここが不思議なもので、自民党が駄目でも、野党に交代しない、政権交代が起きない、堕落した民主主義になってるというのが今の日本の現状だと思います。」
官房長官は「『あうんの呼吸』みたいな人じゃないと駄目だと言われている」

――官房長官の後任です。林芳正さんでお話が進んでいるということなんですか?
(武田氏)「本当は、無派閥の人を岸田総理としては入れたいんだけど、林さんは非常に能力が高いのと、自分の派閥ですから。ただし問題があって、官房長官は総理大臣が最も信頼している人じゃないとできない。21世紀に入ってから官房長官が、政権の途中で変わったのは、小泉政権のときに、福田さんが1回変わって細田さんになった。それ以外は一内閣で1人、安倍政権もあれだけ長かったのにずっと菅義偉さんだった。だから信頼度で言うと、岸田さんは同じ派閥なんだけど、どうもちょっと林さんのことを信頼していない部分があるので、本当に林さんがなるかはちょっと注目です。」