長崎県では、梅毒感染の拡大が続いています。長崎県は早期の診断・治療や感染予防につとめるよう呼びかけています。
妊娠中に梅毒に感染した場合、死産や早産、生まれてくる子どもの神経や骨などに異常をきたすことがあるとされていますが、今年、県内では妊娠中の感染報告が7件あり、前週から1人増えています。

梅毒は梅毒トレポネーマという病原体により引き起こされる感染症で、主に性的接触で感染します。

14日発表された長崎県感染症発生動向によりますと、県内では12月10日までに138件の報告があり、1999年に現行の調査が開始されて以降、最多を更新し続けています。昨年の同じ時期の52件と比べ2.7倍となっています。
年代別では、20代と30代が多く、20代が全体の42%、30代が20%を占めています。
梅毒は、治療をしないまま放置していると、数年から数十年の間に心臓や血管、脳などの複数の臓器に病変が生じ、時には死にいたることもあります。
また、妊娠中に梅毒に感染する胎児に感染したり、死産や早産、生まれてくる子どもの神経や骨などに異常をきたすことがあるとされていますが、今年、県内では妊娠中の感染報告が7件あり、前週から1人増えました。
長崎県は感染が疑われる場合早期に医療機関を受診し、感染予防のためコンドームの適切な使用や不特定多数の性的接触を避けるよう呼びかけています。