宮崎県木城町では先週末、500年以上前から伝わる中之又神楽が奉納されました。

中之又地区では、人口減少と高齢化が進む中、かつてこの地区である経験をした若者たちが県内外から駆け付けて、伝統の神楽を支えています。

神楽奉納の様子、そして関係者の思いを取材しました。

人口約30人の小さな集落に500年以上前から伝わる神楽

木城町の中心部から車でおよそ1時間。
山間部に位置する中之又地区は人口およそ30人の小さな集落です。

そんな地区の中心部にあるのが1504年に創建された中之又鎮守神社。

ここでは、500年以上前から伝わる「中之又神楽」が、毎年、例大祭の日に奉納されます。

「肉(そば)!お願いします。はい!」
「今は肉うどんの材料を切っているところ。間に合わせたい…間に合わせます、頑張ります。」

例大祭の日を迎え関係者たちは例年以上に大忙しの様子。

と言うのも、中之又神楽が今年3月、「米良の神楽」のひとつとして国の重要無形民俗文化財に追加指定され、注目を集めているからです。