安倍派一掃で解決?岸田派にも疑いが…

藤森キャスター:
そういう中で、岸田総理としては官房長官だけではなく、安倍派の一掃を考えている。松野官房長官、西村経済産業大臣、鈴木政務大臣、宮下農水大臣など副大臣5人や政務官6人を含めて、最大派閥安倍派の人事を大きく変えようとしていますが、今、こんなことができるんですか。
23ジャーナリスト 宮本晴代:
本当に一掃したいと考えているかどうかはまだわかりません。そして実際にそれは難しいんじゃないかと言われています。
少なくとも、政権の要職に就いている4人については、もう交代せざるを得ないだろうと。副大臣5人も交代になるのではないか。でも、政務官となってくると後任の穴を埋めるのが大変になっていくわけですね。
安倍派というのは、自民党の中で一番人数が大きいグループ、99人いますからね。その人たちを1人も起用せずに、全員を使わずにできるのかというのが一つ問題。
もう一つは、安倍派の人たち全員が裏金をもらっていたという話にはまだなってないわけですよね。安倍派の中には「自分はもらっていない」「綺麗にやっていたのに何で連帯責任を取らされてやめなきゃいけないんだ」「なんで人事で起用してもらえないんだ」という不満が爆発する可能性があるわけですよね。
藤森キャスター:
こうした中で、岸田派からも政治資金に関する疑惑が出てきたんですよね。

23ジャーナリスト 宮本晴代:
これがまさに12日に出てきた話で、岸田派(宏池会)で政治資金パーティー収入を少なく記載していたのではないかという話です。これがどこまで深刻なのか、広がりがどこまであるのかまだわかりません。ですけれども、私が12日夜に話したある自民党関係者は「場合によっては岸田政権の退陣に繋がりかねない話になるかもしれない」ということで、大きな危機感を持っていました。
東京大学 斉藤幸平准教授:
安倍派の人たちを更迭にしちゃったわけですからね。同じ問題を抱えているんだろうってなったら退陣になりかねない。
小川キャスター:
波及していく可能性がありますよね。ただ、人が変わればそれで解決するのかといったらそうではないわけで、そもそも明確な説明を誰もしてないわけですよね。
東京大学 斉藤幸平准教授:
さっき言ったように、説明責任が全然果たされてないから全貌はわからないわけですけれども、この数週間で、検察が動いてメディアはすごい盛り上がっていますよね。
この問題自体って実は1年ぐらい前から赤旗と神戸学院大学の上脇先生が「こういう問題があるんじゃないか」と提起したときは、実質的に小さな問題で「形式的な処理ミスなんじゃないか」ということで、あんまりメディアも取り上げなかったわけですよね。
だけど今こうやって出てくれば、何年にもわたって組織的に行われていた可能性があるとなると、メディアも本当に、特に政治部の方とか気が付かなかったのかな?とか視聴者としては思ってしまうと思うんですよね。
結局、安倍さんが亡くなってから、こうした問題が出てくる。だからもう当人はいないわけですけれども、ジャニーズのときも亡くなられてから、性加害の問題が出てきたのと少し似ている。
世論の盛り上がりがあってこういう問題が動くというのはわかるんだけれども、それをメディアがどう盛り上げていくか、それによって、民主主義が脅かされている緊張関係を、メディアがもう一度、批判的機能を取り戻して、民主主義を鍛えていくという作業が今の日本にはもう1回必要になってきてるんじゃないですかね。
23ジャーナリスト 宮本晴代:
これから人事が行われます。そうしますと私達の目もどうしても「次、誰になるんだ?」というところに向きますよね。ですけれども、大臣が変わったからそれで終わりなのかというところで、まさに私達メディアもちゃんと追及を今後も続けていかないといけないなと思います。














