幕末の思想家・吉田松陰をまつる松陰神社(山口県萩市)の境内にある歴史館がリニューアルオープンしました。

吉田松陰歴史館は、松陰の没後100年にあたる1959年に建てられ、老朽化のため今年5月から改修工事が進められていました。

改修費のおよそ2億円は、松陰を尊敬する千葉市の経営者が寄付したもので、内容を分かりやすく、また来館者がより快適に見学できるよう整備されました。

展示では、松陰の生涯を70体ほどのろう人形で紹介しています。

17の場面のうち、「御前講義」では11歳の松陰が藩主・毛利敬親の前で講義を行う様子が再現され、敬親が松陰に大いに期待をよせたと紹介されています。



「下田踏海」の場面では、密航を企てた松陰が、アメリカ艦隊に近づこうとしていて、船が上下に動くような仕掛けになっています。



「野山獄での獄中教育」では、獄中で松陰が行った講義に囚人たちや廊下にいる役人までもが耳を傾けています。



歴史館では展示を通して、松陰の生涯に思いをはせてほしいとしています。