15日、本州唯一のナベヅルの渡来地・山口県周南市八代で地元の小学生が集会を開き、多くのナベヅルの飛来を願いました。

周南市の八代小学校で開かれたのは「つるよ来い来い集会」です。全校児童9人がツルへの思いを込めた伝統の歌「八代の里の物語」を披露しました。

恒例となっているナベヅルが飛来する日の予想では、全国から94人の応募がありました。

発表する児童
「まず一番多かったのは11月4日です。なんと12人が予想しました」

今シーズンは暑い日が続いたため、昨シーズン、最初に飛来した10月31日よりも遅くなるだろうという予想です。

集会のあと、児童はナベヅルが餌場とする田んぼに向かいデコイを設置しました。

デコイはナベヅルの誘因やその場に長くとどめるのに効果があるとされ、去年と同じ場所に置かれました。昨シーズンの飛来は前のシーズンより6羽多い13羽で、今シーズンも増加が期待されています。

児童
「20羽ぐらい来たら編隊が見られるので、それを見たい」
「昔からツルが八代とかに来てて守ったりしているから、毎年来てくれてうれしいです」

周南市 文化振興課 ツル担当 増山雄士さん
「毎年20羽ぐらいに来てほしいなぁと思っているんですが、あまり望みを高く持つといけませんので、去年と同じぐらいかもう1羽か2羽多く来てくれたらいいなと思っています」

デコイは周辺にあわせて30体が設置される予定です。