長野県内の救急車の出動件数は、年間(2021年)およそ9万件で、30年前の倍以上になっています。
一方で、緊急の処置や入院の必要性がない軽症者からの要請が増えています。
限られた救急車を有効に活用するために、何が求められているのでしょうか。
通報:
「119番諏訪広域消防です火災ですか?救急車ですか?」
一刻を争う救急の現場。
今ここで、異変が起きています。
軽症からの入電例:
「料理していて、皮むきで手を切ってしまった。1センチくらい。血は出ていない」
「きのうから胃が少し痛い。サイレンは止めてきてもらっていいですか」「救急車両なのでサイレン止められないんです」
緊急性の低い軽いけがや病気での要請が増えているのです。
出動件数自体が増加傾向にある中、担当者は懸念を強めています。
救える命を救えない事態というのは是非とも避けたい。
叫ばれる『救急車の適正利用』に、今、私たちにできることとは。
長野県の諏訪広域消防本部。
諏訪地域の6市町村・人口およそ19万人のエリアを、救急車12台でカバーしています。
諏訪地域での救急車の出動件数は、2020年と2021年は新型コロナの影響もあって減少しましたが、2022年は9,488件と過去最高になりました。
このうち、入院を必要としない軽いけがや病気での要請は、過去最低だった2021年の21%から一気に増え、2022年は29.4%とこちらも過去最高を記録しました。
なかにはこんな要請も…。
注目の記事
【 山本由伸投手 】中学時代のチームの後輩は「並レベルの選手に見えていた、本当にあの人?(笑)」出身の東岡山ボーイズの選手たちは「山本選手みたいに世界を代表するピッチャーになりたい」【ワールドシリーズMVP】

強度行動障害のある28歳息子と初めて離れて暮らす決断 「自分たちが世話が出来なくなる前に」両親はパニックに対応できる施設を6年間探す...届いた「受け入れ可能」のメール

“ニセ警察官”から記者に詐欺電話「保険が不正使用されている」だまされたふり続けると“事情聴取”も…【特殊詐欺手口の全貌】

爆買いした戦闘機、その後どうなった? 膨張する“防衛費”国民生活への影響は【報道特集】

思春期中学生の10人に1人 朝起きられないのは「怠け」ではない~中高生に増える起立性調節障害~「当事者親子の声」

「骨が折れやすい難病」9歳の少年 YouTubeで出会った“憧れの先輩” 骨が折れても――始まった挑戦と、亡き母の思い

「ぼっち、きもい」と「妄想」…惨劇はなぜ起きたのか①【長野・中野市4人殺害事件】死刑判決の青木政憲被告(34)「黙秘」11日間にわたった裁判を振り返る【取材班傍聴記①】

「母さんを撃ってくれ」…惨劇はなぜ起きたのか②【長野・中野市4人殺害事件】死刑判決の青木政憲被告(34)「黙秘」11日間にわたった裁判を振り返る【取材班傍聴記②】

「いじめで自殺も考えた…」肌の色や見た目の違いに対し同級生からつらい言葉 タレント副島淳さんに聞くいじめ問題「逃げてもいいから生き続けて」

「子どもの数が増えて…」人口が増え続ける村…40年で人口が何と1.6倍に!給食センター新たに建設、保育園増改築…それにしてもナゼ増えている…?取材して分かった納得の理由





