政務三役の約2割を占める安倍派が、一掃される?
藤森キャスター:
今後の政治の動きですが、13日に国会が閉じます。
第1弾の動きとして、15日までに、一部の閣僚が交代するのではないかと。これには、松野 官房長官、西村 経産大臣などが対象になると見られています。
11日には、松野氏に、野党側から不信任案が出されました。

星浩 TBSスペシャルコメンテーター:
松野 官房長官は、予算編成の調整役ですから、これだけ傷を負った官房長官で調整役が務まるのか。本当は早く変えたいが、どうも後任になり手がいないようで、そんな役はやりたくないと停滞している。
実は、自民党は12日、辞めさせようとしているのに、松野氏は立派な人だということで不信任案を否決すると言っている。その直後に辞めさせるという、ちぐはぐな対応になってしまっている。
藤森キャスター:
よくわからない動きになりそうですが、その後、22日の予算案決定のあと、党役員や政務官などを含む、大規模な内閣改造が行われるのではないかと。
岸田政権を支える安倍派として、閣僚には、松野 官房長官、西村 経産大臣、鈴木 総務大臣、宮下 農水大臣の4人、ほかにも、副大臣に5人、政務官に6人。政務三役73人中15人、約2割が安倍派という状況。今後、安倍派が一掃されるという流れになるのでしょうか?

星浩 TBSスペシャルコメンテーター:
今のところ安倍派の大臣とか、副大臣とか、全部で15人を一掃しようと。その狙いとしては、この問題は、安倍派が悪いんだ、みんなは悪くない、安倍派を整理しよう、という狙いがありありです。
ただ、安倍派は99人の大集団ですので、ふざけるな、という反応もあります。これから相当な火種になると思います。
一方、1年生、2年生議員で、裏金をもらっていない人もいっぱいいるわけです。その人たちに対して、お前ら安倍派にいたから解任だ、というのはちょっと酷なところがありますよね。
薄井シンシアさん:
官房長官というのは、政治家でないとダメなんですか?
星浩 TBSスペシャルコメンテーター:
ダメではありません。憲法には、大臣の半分は国会議員にしなさい、半分は民間人でもいいですよというルールがあります。実際に昔、当時の運輸省の事務次官だった佐藤栄作 元総理が、民間の立場で官房長官をやったこともあります。
薄井シンシアさん:
いまの岸田総理には、もう誰もついてこない、なり手がいない。そんなリーダーって、本当にリーダーなのか。でも、岸田総理に辞任されるのは困る。であれば、派閥を超えて、政治家だけじゃなくて、いちばん自分がいいと思う内閣をつくるのがいいのではないか。














