10年に一度の「高温」→「低温」へ 来週“真冬の寒さ”で注意喚起

今週は西日本中心に「異例の暖かさ」となっています。12日(火)は近畿から西では20℃以上の地点が出たほか、特に10日(日)は西日本を中心に各地で20℃以上となるなど「異例の暖かさ」となりました。全国271地点で20℃以上となったほか、特に中国地方を中心に32地点で「12月の観測史上最高」を観測。平年よりも10℃以上気温が高い10月並みの陽気となりました。
ただ来週には気温は急降下して「真冬の寒さ」が到来しそうです。

11日(月)午後、気象庁は西日本を対象に「低温に関する早期天候情報」を発表。また北日本には「低温と大雪に関する早期天候情報」を発表しました。
低温に関する早期天候情報
近畿、中国、四国、九州北部(山口含む)、九州南部・奄美
低温及び大雪に関する早期天候情報
北海道、東北

この「早期天候情報」は、その時期としては “10年に一度レベル”しか起きないような著しい低温や高温、降雪量となる可能性が、いつもより高まっている時に注意を呼びかけるために出される情報です。その現象が予想される6日前までに発表されます。
気象庁は“10年に一度レベル”で起こる低温を「かなり低い」として表現します。それぞれの地方ごとの気温が「かなり低い」と表現する基準は、5日間平均気温との平年差が以下のような場合です。
各地方の「かなり低い」の基準
北海道 -2.6℃以下
東北 -2.4℃以下
近畿 -2.5℃以下
中国 -2.7℃以下
四国 -2.6℃以下
九州北部(山口含む)
-2.7℃以下
九州南部・奄美
-2.7℃以下
各地方の「大雪」の基準
北海道 5日間降雪量平年比 148%以上
東北(日本海側)
5日間降雪量平年比 219%以上

「早期天候情報」が発表されるのは、5日間の「平均気温」や「降雪量」(6~14日先)が、「かなり低い」「大雪」となる確率が30%以上と見込まれる場合です。本来なら“10年に一度程度”の頻度しか起こらないものが「30%以上」の確率で起こると予想されるため、通常よりも3倍以上「かなり高い」状況が現れやすいと見込まれていることを意味しています。