「かゆい」は軽くはない
「かゆいって、軽く見られがちなんですけど、本当にしんどいんですよね」。広島でオーガニックコットンブランド「marru(マアル)」を営む櫻木直美さん(54)は、そう静かに話します。その言葉の重みは、27年にわたるアトピーとの時間からきています。眠れない夜が続き、集中力を奪われ、人目が気になり、心がすり減っていく。痛みほど目に見えない分、周囲に伝わりにくい。それが、アトピーと共に生きる現実でした。
(特集「アトピーと暮らすということ-回復と再燃の間で」の全3回のうち1回目)














