大谷翔平(29)がドジャースと10年総額7億ドル(約1015億円)で契約合意したことを受けて、今年3月、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本代表監督として世界一に導いた栗山英樹氏(62)は12月11日、都内で開かれた「タニタ健康大賞」贈賞式に出席した後、インタビューに応じ、うれしさを爆発させた。栗山氏は、「今がベストかというともっと僕の中では天井は高いし、やれることいっぱいある。入団の経緯から考えて、額ということではなく、あれだけアメリカで評価してもらった。アメリカが全てだとは言わないが4大スポーツの中でああいう形で評価してもらえたのは無茶苦茶うれしかったし、本人もけじめがしっかりついてさあ、ここからと。そういうことになると思うので何か、とても安心したし、嬉しい。もっと日本中、世界中をびっくりさせてくれと思っています。」とコメントした。

日本の野球にとっても大切な因縁あるチーム

日本人選手でドジャースでプレーするのが大谷で10人目となるが、ドジャースの印象について栗山氏は、「ドジャースタジアムに通ったのは野茂投手が行ったとき。大変な思いで野茂氏が行ってくれて道を切り開いてくれた起点だと思う。日本の野球にとっても大切な因縁のあるチームで何か物語をすごく感じています」と話し、「何かもっとびっくりするようなことを僕はやってくれると信じている」と大谷にエールを送った。

栗山英樹氏は10日にも、大谷が、ドジャースとの契約に合意したと自身のSNSで発表したのを受け、日本ハム球団を通じて「世界一の選手になると信じて、ファイターズから5年で旅立った翔平がメジャーリーグでの6年間でこれだけの評価を受けたということは金額がということではなく、今回は本当にうれしかったです。本人が本当に頑張ったんだということを、今回はあらためて強く感じています。ただこれで終わりではなく、またここからが勝負だと思います。新しいステージでも、野球界のためにまた何かを見せてくれることでしょう。楽しみにしています」とコメントを発表していた。