パレスチナ・オリーブ代表 皆川万葉さん:
「もともとオリーブオイルを買ってくださっていた皆さんは、この2ヵ月の状況を見て『生産者さんどうしているのかしらってずっと思っていた』と連日お電話いただいて、それは嬉しいなと」

イスラエル軍の侵攻が、生産者団体の住む地域にも影響を及ぼしているのではと心配する声が消費者からも届いていたのです。

パレスチナ・オリーブ代表 皆川万葉さん:
「リアルタイムで行われていることを世界中の人達が見ているのに、自分たちが止められない悔しさは日々募ってはいます。でも、今回初めて知った人たちにも、1人1人のことってなかなか伝わりにくいと思うので、こういう“物”(商品)であったり、暮らしを伝えることができたというのはあります。“物を買う”というのは、生産者さん達には、確実に元気と安心を送れているというのは感じています」

皆川さんは希望を捨てていません。

パレスチナ・オリーブ代表 皆川万葉さん:
「(ヨルダン川西岸地区)イドナ村で刺繍製品を作る方たちも、今不安な状況だけれど仕事があって手を動かすというのは気が紛れるというか安心なことでもある、と言っていて。
出来上がったものを出荷するのは今、難しい状況です。でも、オリーブ石鹸工場の方に『売り切れだよ』というと『それは良いニュースだ!』と。こういう状況の中でも良いニュースを伝えられるというのは、関わっている生産者さん達に限られた人数だけれどそこに気持ちを送ることができるというのはありますよね」

遠くからも声を届ける。皆川さんはオリーブオイルや現地の製品を通して現地の生産者と私たち消費者を繋ぐ役割をこれからも続けていきます。

※今回のインタビューはガザの戦闘一時休止中の11月29日に行いました。現地の様子なども刻一刻と変わっていく中で話を聞きました。