今、情勢の悪化が続く中東のパレスチナ地域。そこで生産されたオリーブオイルや石鹸、現地の伝統的な刺繍が施されたカバンなどの製品をフェアトレードで輸入・販売し、その地で暮らす人たちの仕事や現状を発信している女性が仙台にいます。「誰もが平等に、尊厳を持って、自由に、あたりまえに生きられる社会の実現」を。現地の商品を通して発信を続ける女性の思いを聞きました。
オリーブオイルの原産地は中東
香り豊かで美しい色合いのオリーブオイル。オリーブ林が並ぶパレスチナの地域に位置するガリラヤ地方などで生産されたものです。

このオリーブオイルなどを現地からフェアトレードで輸入し販売しているのが、仙台市在住で合同会社パレスチナ・オリーブ代表の皆川万葉(みながわ・まよ)さんです。

パレスチナ・オリーブ代表 皆川万葉さん:
「皆さんオリーブオイルはどうしてもイタリアのイメージが強いですけれど、原産地は中東なんです。エジプト、パレスチナ、シリア、トルコあたりにオリーブの木が自生していただろうと言われていて(その後、栽培されたものが)ギリシャの島に伝わってイタリアに伝わって…と中東からヨーロッパの方に伝わっていったんですね」