伸子さんのたった一人の兄、弘太郎さん
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伸子さんは、クールでありながら優しかった兄の姿をよく覚えている。中学のころから歴史が好きで、お城巡りと温泉巡りが趣味の3つ上の兄だった。

互いに成人し、兄は医師となり、伸子さんは歯科医師として働いたのち、子育てを機に家庭に入った。西梅田と松原の診療所を行き来する兄と会うのはお盆とお正月くらいで、その仕事ぶりは事件の報道で知ることになった。

(伸子さん)「すごく患者さんに寄り添って、あんなに患者さんに慕われていたということが、(兄の)評価だったのかなって」