石破氏は、政党へ支給される金では「賄えない」と即答

――石破さんは派閥に所属されてたこともあると思うんですが、政党に支給されるお金で政治を賄えないってことなんですか?

(石破茂 衆議院議員)賄えません。当選1回だった頃に滋賀県知事をやっていた竹村さん、あるいは鳩山由紀夫さんなど若い議員たちで、一体1年にいくらかかるんだって調べてみたことがあるんです。すると、今から35年前、当選1回生でも平均1年で1億円かかっていた。みんなでびっくりした。

――それは、政治をやるにあたって正当な理由でお金が必要なのであればそれを国民に示して、資金を計算し直すってことはできないんですか?

(石破茂 衆議院議員)その時に、何にいくらかかるんだろうってみんなで調べたんです。一番かかるのは秘書の人件費でした。ボランティアで働いてるわけじゃない。考えてみてください、東京に本社があって地方に支店が3つあって、従業員が15人いる中小企業をイメージしてください。その会社を1年間やるのにいくらかかりますか?

(石破茂 衆議院議員)支店の家賃、働いてくれる人の給料、電話代、ガス代、水道代、郵便代要ります。会合をやったら会場費を払わなきゃいけない、そういうのを積み上げていくと35年前でも1人1億円かかるんだってびっくりしました

――それを賄うのに、このパーティー券の収入でやらなければならないという構造は問題があるように感じるんですが?

(石破茂 衆議院議員)そのときに我々が提案したのは、3分の1は『自分で一生懸命稼ぎましょうね』ということだった。3分の1はパーティーや、企業献金をいただきましょうってことだった。3分の1は国民の皆様に、お1人様250円ずつご負担をいただいて、そういう分け方をしました。大体今そうなっていると思います。