ヤジは“政治的表現” 声を上げる市民 排除の報道みて「見える形で言わないと気づいてもらえない」
札幌地裁は2022年3月、動画などをもとに警察の違法性を認め、合わせて88万円の賠償を命じました。

さらに、ヤジは政治的表現であり、演説が中止されていないから選挙妨害に当たらないとも指摘。警察が排除した理由は、安倍元総理の演説にそぐわないものだったからではと踏み込みました。
ソーシャルワーカー 大杉雅栄さん
「排除は不当なんだ、ヤジを飛ばすことは表現の自由の一部なんだということをはっきりと明言してくれたので本当に嬉しい判決」

2022年7月の参院選挙。岸田総理が応援演説に来たとき、大杉さんらはヤジを飛ばしても、プラカードを掲げても、警察に排除されることはありませんでした。さらに…
桃井希生さん
「最初こうやって(プラカードを掲げて)いた。(聴衆から)『邪魔なんだよ、下ろせてめえ』 と言われた。『えー怖い』となった。それでも頑張ってやっていたけど。でもLGBTのプラカードを掲げている人が見えて、私も前に行ってやらなきゃと思って」


桃井さんが勇気付けられたトランスジェンダーのカップル。桃井さんたちのヤジ排除の報道を見て、声を上げることの大切さを知ったといいます。
トランスジェンダーのカップル
「私達がいることをちゃんと見える形で言わないと気づいてもらえないし、気に留めてももらえないという思いがあったので、だから目立つところで声を上げないといけない」
