クリスマスまで、あと少し。サンタクロースが世界中でおもちゃをかき集めている最中、山口県内に、ちょっとレアなおもちゃがあるという情報を入手!早速、現地調査です。

向かったのは、県東部に位置する岩国市。国指定の名勝・錦帯橋をはじめ、岩国城や城下町など、歴史情緒あふれる町並みが人気の観光スポットですが、ここにある、「レアなおもちゃ」とは?
街の人
(スタッフQ.この辺に、ちょっとレアなおもちゃがあると聞いたんですが?)
「全然わからないです」
「全く聞いたことがないです」
聞けども聞けども、なかなか欲しい情報にたどりつけません。そんな中・・・

別の人
「お人形?」
(スタッフQ.人形なんですか?)
「小さい石でお人形をこしらえてね。かわいいですよ。観光客がわりと行ってですよ。あれはね、錦帯橋を渡って向かい側・・・」
手がかりとなりそうな情報を入手!それにしても、小さな石でできたかわいい人形とはいったい・・・?早速、その場所へと向かいました、
スタッフ
「こんにちは~、こちらに、ちょっと変わったおもちゃがあるという情報を聞いてきたのですが…」

岩国石人形資料館・横田太陽 館長
「はい、多分ここの石人形のことだと思います」
それが、こちら!全長15ミリ前後。小さな石が組み合わさってできた、その名も「石人形」です。

スタッフ
「これがおもちゃなんですか?」
横田館長
「そうですね。昔から子どもたちが郷土玩具として川で探して楽しんだり、形を比べたりしてこの石人形は江戸時代の頃から錦帯橋の名物として知られています」
事実、当時のガイドブックには石人形が岩国名物として紹介されており、お土産品になっていたんです。最大の魅力は、その珍しさ。と、いうのも・・・


横田館長
「人工的に作るんじゃなくて、昆虫が作るので、珍しいわけです。ニンギョウトビケラという水性昆虫が幼虫の時に口から糸を出して小さな石をくっつけて、それで、中に隠れられるようになっている」
要するに、幼虫の巣…なんですね。それが人の形に見えることから、「石人形」と呼ばれるようになりました。虫が生み出す自然の産物。だからこそ、形もさまざまで…

スタッフ
「値段が様々じゃないですか?これって、どうやって値段が決まっているんですか?」
横田館長
「人形らしいというか、形がいいものは、値段が高くなるということですね。比べたら、全然形とか大きさが違うと思います。1つ1つの石がはっきりしていて形がそれっぽいというか、ちゃんと袖があったりだとか。こういったものだったら、お侍さんに見えるようなものが使われていますので、ちょっとお値段も、そういう風な形になってきます」

ちなみに 、最高級品・5万円のものは、石を大名行列に見立てた作品です。まさに川に眠るダイヤモンド!そして・・・














