台風4号は、7月5日の午前中に温帯低気圧に変わりましたが、九州などでは、大雨による浸水など被害が相次ぎました。近年、台風による大雨やゲリラ豪雨が増える中、特に夏は水害に注意が必要です。水害に対して、どのように備えればいいのか?準備しておきたい対策グッズをご紹介します。

■車をすっぽり包む!? 車の浸水をカバーで防ぎます

日比麻音子キャスター:
今年の夏の注意すべき災害について、防災システム研究所の山村武彦所長に伺ってみたところ・・・

防災システム研究所 山村武彦所長
「最近は台風による大雨やゲリラ豪雨が増えている。どこでも起こりうるので、夏は水害に要注意」

と警戒を呼び掛けていました。ということで、水害に関しての対策、防災グッズをいくつか紹介していきたいと思います。

まずは、今回の台風4号で、九州では道路が冠水することによって車の浸水が相次ぎました。車の浸水に関してこんな防災グッズがあります。

【車用浸水対策カバー】
シートを広げていくと、かなり大きく、実は袋状になっていて、その中に車をゆっくりと入れることができます。丸ごと車を追って、浸水を防ぐカバーです。
最後に専用のロープでギュッと口を縛りますと、すっぽり車が包まれました。作業には最低3人ほどが必要で、時間は10分程度。カバーはゆったり作られているので、軽自動車、コンパクトカーや普通自動車なら楽々入るサイズのようです。

▼「車用浸水対策カバー」8800円(Sun Ruck)

メーカー担当者
「素材は丈夫で複数回使用可能。2021年より売り上げ増」

ホラン千秋キャスター:
低いところに駐車場がある方は、なかなか動かせない場合は、こういったものを利用するといいかもしれないですね。

井上貴博キャスター:
車もバイクもですけど、浸水してしまって全損扱いになると、100万単位で損害が出ますから。耐久性がどのくらいかにもよりますけど、それが1万円のカバーで防げるというのであれば・・・

日比キャスター:
暑い時とかですと、この素材に影響があるので、なかなか気温が上がるときにはということのようなんですが。雨が降るとなりましたら、あると安心です。

■都会でも手軽に土のうを設置 “水で膨らませる土のう”

【吸水土のう袋】
袋の中に「給水ポリマー」という砂のような素材が入っています。お風呂などで水を溜めて、袋を少し揉みほぐすと大きくなります。実際、5分ほどで吸水して重さは約17キロ、結構しっかり重たいです。水で膨らませる土のうとなっています。

▼「吸水土のう袋」使い捨てタイプ 1628円3枚入り(コーナン)

都心でも土砂が不要で、手軽に設置できます。

井上キャスター:
水を袋の中に入れるのではなくて、水を吸ってくれるんですか?

日比キャスター:
お風呂などに水を溜めて、袋をぎゅぎゅとすると5分ぐらいで大きくなります。オムツなどで使われる「吸水ポリマー」という素材を使っているそうです。

ホランキャスター:
使い終わった後はどうするのですか?

日比キャスター:
袋はカッターなどでカットできて、袋の中は塩を振ると小さくなるそうです。かさを小さくして捨てることができます。
もしくは天日干しを2週間ほどすると、かなりサイズが小さくなるので捨てやすいそうです。