仙台医療圏の4病院再編構想を巡り村井知事が舵を切りました。村井知事は6日、宮城県名取市の県立精神医療センターの一部機能を市内に分院として設置する考えを示しました。目指していた民間の精神科病院の誘致は事実上、断念した形です。

村井知事:
「県としては民間精神科病院の公募手続きが十分に理解してもらえていない現状を踏まえ、年度内の基本合意に向けて進める必要性があることからサテライト案とする方向で具体的に検討を進めていきたい」

これは6日の県議会一般質問で村井知事が述べたものです。県が構想する仙台医療圏の4病院再編では名取市の県立精神医療センターと青葉区の東北労災病院を併設して富谷市に移転し、名取市内には民間の精神科病院を誘致するとしていました。しかし、県の精神保健福祉審議会では反対の声が相次ぎ議論が進んでいませんでした。

こうしたなか、村井知事は富谷市に移転する精神医療センターを本院とし、名取市には分院の設置を検討することを明らかにしました。分院の場所や機能、規模などについても早急に検討を進めるとしています。目指していた民間の精神科病院の誘致は事実上、断念した形です。

村井知事:
「一番大きかったのは患者の声。サテライトということになると県立の病院が名取に残る。このまま話を進めるとかなり時間がかかってしまうだろうと考え、スピード感をもって進める」

県は病院側と年度内の基本合意を目指していて今後、審議会でこの方針について専門家から意見を聞くことにしています。

一方、県は再編の対象となっている2つの病院の周辺住民向けに説明会を開きます。説明会は12月17日に仙台赤十字病院がある仙台市太白区の八木山市民センターで、また、12月23日には東北労災病院がある青葉区の仙台市青年文化センターで開かれます。県の担当者が再編の目的や内容などを説明するほか住民との意見交換も予定しているいうことです。