デイサービスと言えば通常、食事や入浴介助の他、歌や体操をしたり、塗り絵やボール遊びなどのレクリエーションを大勢で行うのが一般的です。ところが東京・江戸川区でJR小岩駅からすぐの所に在るデイサービス「リハデイnoie」は、他とは違ったサービスを提供しています。
一軒家のデイサービスで利用者がやっていること
2021年5月に開所してから2年半ほどの「リハデイnoie」で管理者を務める、作業療法士の後藤弘幸(ごとう・ひろゆき)さんにお話を伺いました。

「一番の特徴は、一軒家をデイサービスとして使っているところだと思っております。1階と2階があったり、階段があったり、庭があったりとか。具体的に言うと、おうちで元々高齢者の方が家でやっていたような、台所の仕事とか洗濯、掃除とか洗い物とか、そういうところをやってもらったり、男性だと家の補修とか手入れとか、あとは庭作業とかちょっとした力仕事っていうのも…」
こちらの施設は、1日の定員20名で、登録している方は40数名。その多くが週に2~3回の利用となりますが、8割以上が80代の方です。包丁や火、工具を使ったり力仕事とかって聞くと、何か事故があったらどうしよう?と思われる向きもあるかと思います。しかし元々80年以上の人生の中でやってこられた慣れた活動なので、管理さえきちんとすれば、リスクはそれほど高いものではないと思われます。