富山県入善町の第三セクターが受け取っていた新型コロナ対策の雇用調整助成金で不適切な申請があったことがわかりました。1億3000万円余りを返還するとしています

不適切な申請があったのは入善町の第三セクター「入善里山観光開発」です。入善町によりますと、2020年4月から9月の間に従業員が短時間勤務した日を休業日として申請し、3782万円の助成金を受け取りましたが、その後の事務作業で誤りに気付き、2023年5月に富山労働局に自主申告したところ不適切な申請と認定されました。

原因は従業員が制度内容を把握していなかったためだということです。また、不適切な申請により、正しく申請して受け取った8302万円も助成対象外となり、違約金や延滞金も含めた1億3700万円余りを全額返還するとしています。町は12月議会で、返還に充てる全額を長期貸付金として補正予算案に計上しています。