中古車販売大手ビッグモーターの買収を検討している伊藤忠商事の岡藤会長は、再建支援について「5000人の雇用を守りたい」とした上で、「なんとか再生したい」と買収に強い意欲を示しました。

保険金を不正に請求していたビッグモーターは業績が急速に悪化していて、伊藤忠商事は先月、ビッグモーターと買収に必要な資産査定を行う独占契約を結びました。

伊藤忠商事 岡藤会長
「できるかわかりませんけど、とりあえずいっぺん検討してみようと。できるならば、我々としては何とか再生したいという気持ち」

岡藤会長はこのように述べた上で、ビッグモーターにはおよそ5000人の従業員がいるとして、「雇用や整備士の確保は中古車市場で非常に大事だ」との考えを示しました。

伊藤忠商事 岡藤会長
「一番問題は、金銭的なものよりもレピュテーション(風評)リスク。利益よりも信用を失うことのないように」

伊藤忠商事は、ビッグモーターの経営状況を詳細に分析したうえで、再建の支援をするかどうかを判断することにしていて、岡藤会長は「来年になってから結論を出す」と話しました。