プロ野球ヤクルトの奥川恭伸投手(22)が6日、都内の球団事務所で契約更改を行い、年俸2700万円(推定)から600万円ダウンの2100万円(推定)、単年契約でサインした。
昨季の契約更改では野球協約の減額制限(1億円以下は25%)いっぱいとなる900万円減の年俸2700万円(推定)でサイン。今季も600万円ダウン提示を受け入れた奥川、2年ぶりの1軍登板に向けて「この2年、色々なことがありましたけど僕の事を信じてたくさん支えてくれた方々へ、自分が来季一軍に復帰して活躍する姿を見せて恩返ししたい」と復活を誓った。
プロ2年で迎えた21年シーズンに9勝を挙げ、チームのリーグ優勝・日本一に貢献するなど飛躍したシーズンを送った。そして未来のエースを期待され迎えた3年目の22年シーズン。本拠地開幕となった3月29日の巨人戦(神宮)に先発し、4回1失点で降板。翌日に上半身のコンディション不良で出場登録抹消すると右肘痛の影響でその後は登板なく、わずか1試合の登板でシーズンを終えた。
今季は背番号を「11」から「18」に変更し、心機一転で再スタート。4月に1年ぶりの実戦登板を果たすも7月に左足首を痛めるなどケガに悩まされ、リハビリが続いていた。それでも10月1日ファーム最終戦・日本ハム戦(鎌ヶ谷)で3か月ぶりの登板では1回無失点。11月12日に愛媛・松山坊っちゃんスタジアムで行われた四国ILP・愛媛との練習試合では3回無失点2奪三振、最速154キロを記録するなど状態を上げてきている。
今年3月のWBCで世界一に輝いたロッテ・佐々木朗希(22)やオリックス・宮城大弥(22)といった同学年の活躍について「僕と彼らでは立場が違うので…」と悔しさを滲ませていた。
奥川の復活を心待ちにしているファンに対して「神宮球場に行く機会が少なかったが戸田球場(埼玉・戸田市の二軍本拠地)やファン感ですごくファンの方に“待っているぞ!”っていうメッセージをたくさんかけてもらったのでしっかりファンの人たちの期待に応えられるように頑張ります」と意気込んだ。
今季、リーグ5位で終わり、投手陣の防御率もリーグワーストと悔しいシーズンとなったヤクルト。来季こそ未来のエース右腕が完全復活し、2年ぶりの優勝奪還を目指す。














