全国で増える空き家。そこには捨てられるしかない家具たちが眠っています。その価値をよみがらせ、さらに世界に届ける取り組みがあります。
古い家具に蛍光色のアクリル板を組み合わせることで生まれ変わったこれらの家具。プロデュースしたのは伊藤昌徳さんです。伊藤さんは2017年から富山県内の空き家から出る古い家具を集めて手を加えることで未来に繋いでいます。




家''s(イエス) 伊藤昌徳代表:「空き家の中の残置物、生活雑貨みたいな物がすごく捨てられてるとか、日本のいいものなのですが現在にはフィットしないものが非常にたくさんあるのだということに気づくきかいがあって、それでこういう古いものを何とか見直してもう一回流通させるようなことをできないかと始めました」

家具の加工は富山県砺波市の建具職人が請け負います。ドアや引き戸を調整する細かい技術を使って仕上げていきます。空き家に残された物には材料が良く職人技の入ったものや100年以上前の貴重なものもあります。しかしそのほとんどが捨てられ処分されるのが現状でした。



河島建具 河島隆志さん:「昔の機械のない時代ですのですごく手作業の多い中で、これだけの精密な加工されるのはやっぱり昔の職人さんはすごいなと思います。気持ちのこもった家具を大事に使えればいいことだと思いますので、協力できるところは協力してまたやっていきたいと思います」

家''s(イエス) 伊藤昌徳代表:「富山の技術をやっぱりいろいろなアイデアによってそれをものに置き換えてそれを海外に発信していくみたいなことをやりたいなと。富山からロンドン、富山ニューヨークとか地方と海外が直接つながるということがどんどん増えていくと思うので、そういう事もやりたいと思います」



空き家に眠っていた家具たち…。伊藤さんの行動力と富山の職人の技が生まれ変わった家具たちを世界へ届けます。

