愛媛大会 新旧対決は、四国チャンピオンが実力発揮
23日に行われたもう1試合、愛媛大会決勝は、5連覇を狙う松山聖陵と47回目の全国大会出場を目指す伝統校・新田の4年連続の顔合わせとなりました。先制したのは、新田。試合開始から勢いよく敵陣に攻め込むと、2分に大野瑛介選手がPGに成功、3点をリードします。
しかし、今シーズン、県内は勿論、四国大会でも圧倒的な強さを見せてきた松山聖陵。この後、すぐさま反撃に転じます。FW陣が接点の攻防で相手を上回ると、確実にボールを前進。そして8分、敵陣ゴール前10メートルのラインアウトからモールを形成すると、そのまま一気に押し込んでトライ、ゴールも決めて7対3と逆転します。モールで押しきれる手ごたえをつかんだ松山聖陵。自分たちの強みをいかして、点差をひろげていきます。FW陣が、しっかり前に出ると、17分、22分にも同じモールを押し込む形から、HO砂嶽直杜選手がトライ。さらに25分、今度は、自陣の深い位置から、高校日本代表候補に選出されたFB田川陽生選手が、一瞬のスピードで相手ディフェンスを置き去りにすると、そのまま70メートル以上を走り切ってトライ。この後さらに、1トライを追加、35対3で前半を折り返します。
後半に入っても、松山聖陵の勢いは止まりません。開始直後に、またしてもモールを押し込む形からトライを奪うと、BK陣も絡みながら、つぎつぎと得点を重ねていきます。新田も、必死の反撃を試みますが、松山聖陵FWの圧力の前に、なかなかいい形でボールをつなげません。
最後まで、新田の反撃を許さなかった松山聖陵、前後半合わせて12トライを奪う猛攻、阿塚心選手がコンバージョンキックもすべて決める安定感をみせて圧勝、84対3で新田を下して、5年連続の花園出場を決めました。














