望まない妊娠を防ぐための「緊急避妊薬」。医師の処方箋なしで販売できるかを調査するため、28日から全国で試験的な販売が始まりました。薬剤師のひとりは、性暴力事件の被害者が訪れた場合などを想定し、薬局で対応できるのかなど医療関係者が一体となって支えていくべきだと話しています。

「緊急避妊薬」は、性行為から72時間以内に服用することで妊娠を8割程度防ぐとされるもので、国内で手に入れるためには医師の処方箋が必要とされてきました。

この「緊急避妊薬」について、厚生労働省から調査事業を委託された日本薬剤師会は28日から全国145の薬局で、処方箋なしでの販売を始めました。

各都道府県で購入可能で、例えば富山県内では、富山市内の3か所の薬局が対象となっています。

富山県薬剤師会・今村理佐専務理事:
「産婦人科を受診となりますと、なかなかハードルが高い。薬局で購入できるということになればメリットになる」