プロ野球 NPB(日本野球機構)は27日、プロ野球担当記者の投票による2023年度のセ・パ両リーグのベストナインを発表した。初受賞はセ・リーグが4人、パ・リーグが4人の計8人。最多球団はパ・リーグ3連覇を達成したオリックスから5人、ヤクルトと西武からは選出がなかった。

両リーグ通じての最多得票は298票を獲得し、日本シリーズMVPの阪神・近本光司(29)で3年連続3回目(セ・リーグ外野手部門)の受賞となった。

セ・リーグは38年ぶり2度目の日本一の阪神からは一塁手・大山悠輔(28)と遊撃手・木浪聖也(29)がともに初受賞で近本と合わせて3人が選出された。広島からオリックスへのFA移籍が決まっている西川龍馬(28)が8年目で初選出。

投手部門は今季リーグ最多16勝を挙げ、防御率2位と安定した成績を残したDeNA・東克樹(27)が初受賞。捕手部門では巨人・大城卓三(30)が今季プロ入り最多134試合出場、自己最多の16本塁打をマークし3年ぶり2度目の選出となった。

パ・リーグの投手部門は3年連続投手4冠(最多勝、最優秀防御率、最高勝率、最多奪三振)のオリックス・山本由伸(25)が満票に1票足らずの得票で3年連続3度目の受賞。残り1票はオリックス・平野佳寿(39)。捕手は今季西武からFA移籍のオリックス・森友哉(28)が2年ぶり4度目の選出。

オリックス・頓宮裕真(27)はプロ入り最多113試合にほぼ一塁手で出場し打率.307で首位打者を獲得し初受賞。パ・リーグ本塁打王の3選手、楽天・浅村栄斗(33)とソフトバンク・近藤健介(30)とロッテのグレゴリー・ポランコ(32)は3名とも選出。1本差の25本塁打の万波中正(23)も初選出された。


【受賞者一覧】

≪セ・リーグ≫ 投票総数=306 有効投票総数=305

【投手】
東 克樹(27 DeNA) 217票 *6年目で初受賞

【捕手】
大城 卓三(30 巨人)180票 *3年ぶり2度目

【一塁手】
大山 悠輔(28 阪神)252票 *7年目で初受賞

【二塁手】
牧 秀悟(25 DeNA)204票 *2年連続2度目

【三塁手】
宮﨑 敏郎(34 DeNA)140票 *5年ぶり3度目

【遊撃手】
木浪 聖也(29 阪神)227票 *5年目で初受賞

【外野手】
近本光司(29 阪神)298票 *3年連続3度目
西川龍馬(28 広島)185票 *8年目で初受賞
岡林勇希(21 中日)150票 *2年連続2度目

≪パ・リーグ≫ 得票総数=267 有効得票総数=267

【投手】
山本由伸(25 オリックス)266票 *3年連続3度目

【捕手】
森 友哉(28 オリックス)113票 *2年ぶり4度目

【一塁手】
頓宮 裕真(27 オリックス)255票 *5年目で初受賞

【二塁手】
浅村 栄斗(33 楽天)191票 *2年連続7度目(一塁手で1回)

【三塁手】
宗 佑磨(27 オリックス)185票 *3年連続3度目

【遊撃手】
紅林 弘太郎(21 オリックス)226票 *初受賞

【外野手】
近藤 健介(30 ソフトバンク)261票 *3年ぶり2度目
万波 中正(23 日本ハム)218票 *初受賞
柳田 悠岐(35 ソフトバンク)*191票 4年連続8度目

【DH】
グレゴリー・ポランコ(32 ロッテ)*206票