福祉について学ぶ出前授業が27日、仙台市内の小学校で行われ、児童たちは、関節を動かしづらくするサポーターなどを身につけ、高齢者の生活や介護を疑似体験しました。

仙台市太白区の中田小学校で行われた出前授業には、3年生83人が参加しました。児童たちは高齢者と介助役に分かれ、2人1組になって段差のある場所を歩きました。

高齢者役の児童が身に付けたのは、視野が狭くなるゴーグルや関節を動かしづらくするサポーターなどの体験キットです。介助役の児童は「段差がありますよ」などと声をかけながらサポートしました。児童たちは、小さな段差にも苦労する高齢者の大変さや、介護の大切さを実感していました。

児童:
「高齢者は大変だと思った」
「(困っている高齢者に)段差がありますよとか三角コーンがあるので避けてくださいとか言いたい」

仙台市介護人材確保取組み実行委員会 日下順也委員長:
「実際に人の生活や命を支える仕事なので、そういう良い仕事があると今回知ってもらえたのでは」

この出前授業は、福祉の仕事について学んでもらおうと仙台市と市内の介護団体で作る実行委員会が毎年企画していて、27日は、車いすの体験乗車も行われました。