イエメンを“実効支配”する親イラン勢力「フーシ派」が、ガザ紛争に介入しています。イスラエル人が関係している貨物船を紅海で拿捕し、世界に衝撃を与えました。

強大な軍事力を誇り、中東地域に広がる「反米・反イスラエル」のネットワークを形成する「フーシ派」、一体どんな組織なのか、イエメンはどんな場所なのか、ガザ紛争はイスラエルとイランの代理戦争に拡大するのか、手作り解説でお伝えします。

海運の要路で…

イエメンの武装勢力「フーシ派」が拿捕した貨物船「ギャラクシー・リーダー」は、バハマ船籍の自動車輸送船で、「日本郵船」が運航。

アフリカ大陸とアラビア半島に挟まれた紅海で拿捕されました。

この貨物船の実質的な所有者はイスラエルの大富豪です。

拘束されたとみられる乗組員はウクライナやブルガリアなど多国籍の25人で、日本人は含まれていません。拿捕された際、積み荷はありませんでした。

フーシ派幹部が貨物船を訪れたときの映像では、面会した乗組員に対し「客人として扱う」とアピールしました。

その一方で、ガザ地区での攻撃がやまない限り、今後もイスラエルに関係する船舶を標的にすると表明しています。