「高齢の方、投票依頼が固定的に」若い学会員は課題を指摘

 高齢の学会員が、これまでと変わらない「忠誠」を誓う一方で、若い世代からは変わらないといけない部分もあるのではという声も聞かれた。埼玉県から来ていた35歳の男性。池田氏の死の影響について「創価学会の顔としてはあり続けていましたが、15年くらい前から表舞台には出られなくなっていた。突然亡くなられたように見えますが、教団としては混乱をきたさないよう池田先生が不在となっても組織として回していけるようにある種の準備をしてきていたから、大きな混乱は無いと思います」という。

 祖父母の影響もあり入信したというこの男性、幼い頃は教団幹部と学会員の距離も今よりも近かった印象があり、ある意味、「ハンドメイドな教団」なところもあると感じていたが、いまやすっかり「大企業」になったと分析する。

 よって「選挙」における創価学会の活動はシステム化されており池田名誉会長の死が影を落とすことは少ないのではと考えているという。ただ、課題もあると話す。「同じ人が同じ方に投票依頼するのである種ルーティーンになっていて、フレンド票といいますが、高齢の方は頼む方が固定的になっています。今後、そうした人がいなくなっていった時に結果として大きな影響が出てくるのではないでしょうか。そういう意味ではやり方や方針は変えないといけないところもあります」