新潟県三条市の大谷ダムで14日ボートに乗って作業をしていた男性が排水口に引き込まれて死亡した事故を受け、県は排水口に柵を設置するなどの再発防止策を発表しました。

【新潟県土木部工事検査室 稲岡隆 室長】
「亡くなられた方には心からご冥福をお祈りしたいと思います」

新潟県土木部は24日午前に安全対策員会を開き、現地調査の結果を確認して再発防止策をまとめました。

この事故は三条市の大谷ダムで14日、県が発注した工事で作業をしていた男性が、ボートごと排水口に引き込まれ死亡したものです。

現場では、ダムに溜まった土砂をすくいあげるポンプ船と生活用水を三条市などに送る仮設の取水管とをロープでつないで、工事が行われていました。

男性は、工事が終わってそのロープを切断した際に流されてしまった取水管を引き留めようとして、排水口に近づいてしまったということです。

【新潟県土木部工事検査室 稲岡隆 室長】
「ロープを外した時に流されるということまで考えていなかった」

会社のルールでは排水口に近づかないことになっていたということですが、再発防止について新潟県は「柵を設置することと、作業の中止基準を定め作業員から見える位置に水位表を設置すること」とし、こうした再発防止策を同様の工事を行う業者に周知するとしています。