信州産小麦の消費拡大へ・新商品も続々!

プロジェクトでは、信州ならではの商品も生まれています。

信州産の牛肉とごぼうのしぐれ煮が入ったおやきや、長野県民のソウルフードとも言えるネマガリダケとサバ缶の組み合わせ。

小麦の消費拡大などを目指すプロジェクトで誕生した新作おやきの数々です。

長野市に店を構える信州おやき協議会会長・小出陽子さんの新作は「松代一本ねぎチャーシューこねつけおやき」です。

具材は、信州伝統野菜の松代一本ねぎと、ブランド豚・信州米豚(しんしゅうこめぶた)の自家製チャーシュー。

ネギは火を通しすぎず、風味や食感を残すように炒めます。

小出さん:
「半生の状態でチャーシューのたれをからめます」

生地は、県産の小麦粉とご飯をあわせた「こねつけ」にしました。

おやきを作って20年、県産小麦の良さはやはり「味」だといいます。

小出さん:
「県産小麦は食べた時に甘みと小麦の味が濃く感じられます」

かつては品質にばらつきがありましたが、最近は質もよく、使いやすくなったそうです。

今回は10回以上の試作を重ねて具や皮の味とバランス、食感を追求しました。

仕上げに、タレをからめて香ばしく焼き上げ、「松代一本ねぎチャーシューこねつけおやき」の完成です。

小出さんは、おやきづくりを通じて伸び悩む県産小麦の生産を後押ししたいと考えています。

小出陽子さん:
「おやき屋として消費者に(県産小麦の)おいしさを伝えたり、小麦の生産者が『よし作ってやろう』と思ってくださるほどのおいしいおやきを作っていけたらいいと思っています」

県産小麦の消費拡大に取り組むプロジェクトでは、今後、農家など対象にした勉強会を開くなどして生産拡大につなげたいとしています。