建設業界は全産業平均より月16.4時間 長く働いている
【平】長崎労働局が、従業員30人以上の事業所を対象に行った実労働時間の調査では、建設業の毎月の労働時間は、他の産業に比べて長く、去年の調査では、全産業(含 建設業)の平均より16.4時間長く働いています。

県内では去年「工期内に工事を完成させるため」という理由で『月80時間を超える時間外労働』が発生した事業所が11もあったそうです。
【住】建設業界で、長時間労働が発生する原因は工期の問題だけなのでしょうか?【平】長崎労働局では、その理由について次のように分析しています。

長崎労働局 小城英樹 局長:
「まずは人員不足です。それに加えて、工期が短かったりあるいは、工期は十分あるんだけれども 天候等で施工が遅れ、結果的に工期に間に合わせなきゃいけないので ”残業でなんとか間に合わせるよう対応”しているのが現状。
また、人材の育成や仕事のやり方、やらせ方について『今のままでいいんでしょうか?』と投げかけさせていただきたいと思っております」
人手不足で 業務量が増え長時間労働に
【平】長崎労働局によりますと、今年9月の長崎県内の有効求人倍率は1.24倍なのですが、建設業関連の職業別でみると──
『建築・土木技術者』が7.18倍
『建設躯体工事』は5.72倍で、人手不足が深刻です。
これが長時間労働の一因になっていることは否めません。『人がいないから、1人あたりの業務量が増えて、長時間労働に繋がる』という流れが続いています。
建設業の長時間労働を改善するためにはどうすればいいのか。参考になる事例を取材しました。














