西村泰彦宮内庁長官は、皇室の現状について「安定的な皇位継承などに課題がある」という認識を改めて示しました。

西村宮内庁長官はきょう、定例の記者会見で安定的な皇位継承をめぐる国会の議論について「口をはさむ立場ではない」としたうえで、「安定的な皇位継承という観点から課題がある。皇族数の減少は皇室のご活動との関連で課題がある」という認識を改めて示しました。

皇族数の確保などについては、2021年に政府の有識者会議が報告書を国会に提出していますが、議論が行われず、自民党が今月17日に「安定的な皇位継承の確保に関する懇談会」を立ち上げ、初会合が行われました。

今後、自民党の懇談会については「要望があれば説明に伺うが、現時点では要望は出ていない」と述べました。